昭和から根強い人気が続く仮面ライダーシリーズ！何が高く売れる？

仮面ライダーは、1971年に誕生した日本を代表する変身ヒーローです。50年以上経った現在でも根強い人気を誇り、人気と比例して関連グッズも多数販売されています。中には、10万円以上の高値がつくレアなものも。ここでは、仮面ライダーグッズの高価買取のポイントについて詳しく紹介しています。

仮面ライダーシリーズの歴史

仮面ライダーは、1971年に放送がスタートした、石ノ森章太郎原作・東映制作による特撮ヒーローです。颯爽とバイクに乗って走るライダーの勇姿や、ライダーキック・ライダーパンチなどの迫力あるアクションによる戦闘シーンが多くの子どもを魅了し、仮面ライダーは「変身ブーム」の幕開け的作品となりました。テレビで放送されていない時期もありましたが、2022年現在、令和になってもその人気は衰えることなく、50年以上に渡ってファンに愛され続けています。

仮面ライダーの歴史は長く、その間にさまざまな進化を遂げてきました。1971年に誕生した仮面ライダー1号はバッタをモチーフとしており、悪の秘密結社ショッカーと戦い平和を守るという、極めて子どもにも分かりやすい物語でした。仮面ライダーをあまり知らないという人でも、一度は目にしたり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。歴史を詳しく見ていくと、仮面ライダーに続き、仮面ライダーＶ3、仮面ライダーＸなどの昭和1期、スカイライダーなどの昭和2期。これらの作品は勧善懲悪の物語がメインで、特撮の基本を築いた人気シリーズです。昭和3期ではテレビで放送された仮面ライダーBLACK、映画で上映された仮面ライダーZOなどのライダーが登場しました。

そして時は流れ、2000年。11年ぶりに復活した仮面ライダークウガは、これまでの仮面ライダーとは一線を画す記念すべき平成仮面ライダーとなりました。この頃から、ファン層にも徐々に変化が見られるようになります。仮面ライダーは若手俳優の登竜門となりつつあり、番組のメインターゲットとされてきた子どものほか、若い女性や母親世代の女性のファンも増えていきました。ヒーローの戦いよりも人間ドラマに重きを置いたクウガに始まり、ライダー同士の争いを初めて描いた仮面ライダー龍騎、敵である怪人オルフェノクの葛藤を描いた仮面ライダーファイズ、和のテイストを取り入れた仮面ライダー響鬼、電車をモチーフにした仮面ライダー電王など、平成仮面ライダーはストーリーだけではなく、敵やモチーフもどんどん多様化します。

仮面ライダーダブルから始まった平成2期は、変身アイテムも多様化し、ベルトやアイテムの人気もさらに上がっていきました。仮面ライダーゼロワンをはじめとする令和シリーズもさらなる進化を目指し、新たな歴史をつくっています。今でもテレビ放送と並行して、2022年秋配信予定の「仮面ライダーBLACKSUN」や2023年公開予定の「シン・仮面ライダー」などが制作されており、仮面ライダーはいくつもの世代を超えて、老若男女問わず長く愛され続けている国民的作品なのです。

仮面ライダーシリーズはベルトや武器が人気

仮面ライダーシリーズでは、やはり変身ベルトや武器が高い人気を集めています。変身ベルトは、登場人物が仮面ライダーに変身するためのキーアイテム。仮面ライダーを代表するアイテムといえるでしょう。平成2期頃から、ガイアメモリやオーメダルなどの変身アイテムと連動しているベルトも多くなり、アイテムを組み合わせたり、交換したりしていろいろなフォームに変身できます。また、変身ベルトの商品シリーズは複数バリエーションがあり、グッズによって大きさや価格が異なる点が特徴です。代表的なものを見ていきましょう。

■デラックス（DX版）

放送時にバンダイから販売される子ども向けのベルトで、サイズも小さめ。スーパーベスト版はDX版の再販です。

■コンプリートセレクション版

バンダイが最新技術と造形手法を用いてつくられた、大人のためのグッズです。大人向けというだけあって、サイズや価格も大人向け。塗装やディテール、機能にも非常にこだわって制作されており、音声などのクオリティも高いです。コンプリートセレクション版は、大人のファンなら魅了されること間違いなしといえるでしょう。変身ベルトは常に安定した人気を誇っており、作品によっては販売当日になかなか手に入れられなかったというものもあります。

そして、武器の人気も忘れてはいけません。近年の仮面ライダーは、剣や弓、銃などの武器を使って戦うため、もちろん武器のおもちゃも販売されています。仮面ライダーガイムや仮面ライダードライブなどに見られるように、一人のライダーが複数の武器を使って戦うこともあります。子どもはベルトと武器によって手軽にライダーごっこが楽しめるため、これらの人気が必然的に高くなるわけですね。

仮面ライダーシリーズで高値取引されているグッズ

では、仮面ライダーシリーズにおいて、どのようなグッズが高値で取引されているのか見ていきましょう。

■フィギュア

仮面ライダーグッズは、先ほど紹介した変身ベルトや武器のほか、フィギュアもさまざまな種類の商品が販売されており、子どもから大人まで高い人気を集めています。歴史の始まりを飾った仮面ライダー1号の超合金名作シリーズGA-76は、何と15万～30万円の買取価格。ヤフオクでも50万円以上で落札されているレアものです。同じ昭和ライダーである仮面ライダーXのジャンボマシンダーも、20万円以上の高値がついています。

昭和ライダーのグッズは希少価値が高くなるため、買取価格も高くなる傾向があるようですね。そして、フィギュアの中でも、とくに高値が期待できるシリーズがS.H.Figuarts。ファンから「フィギュアーツ」と呼ばれているシリーズです。2008年に発売されたシリーズで精巧かつち密につくられており、まるで本物のような造形が大人のファンを惹きつけています。一般販売される商品も多いですが、ネットで販売される限定商品もあり、買取金額が高騰しやすくなっているとのこと。たとえば、仮面ライダー龍騎に登場する契約モンスター・ジェノサイダーのフィギュアーツは限定商品なので、1万円以上で売買されています。

■変身ベルト

次に、変身ベルトを見ていきましょう。同じく、仮面ライダー龍騎のコンプリートセレクションは3万円強で限定販売されたものですが、ネットでチェックしてみると、価値が上がって4万円以上で取引されているのが分かります。平成ライダーの1作目である仮面ライダークウガの変身ベルトも、1万円以上で取引されています。長い歴史の中で多くの仮面ライダーが登場しましたが、メインライダーの仲間となるサブライダーや対立する悪のライダーのベルトも外せません。

主人公のベルトではないので安いかもしれないと思われがちですが、主人公のベルトよりはるかに高値がつくものも。仮面ライダーフォーゼに登場する仮面ライダーなでしこ、仮面ライダービルドに登場する仮面ライダーエボルのベルトなどに高値がついています。仮面ライダーグッズで高値が期待できるのは、やはり変身ベルトだといえるでしょう。

なお、昭和仮面ライダーのベルトについては、コレクターアイテムとして集めているファンも多いため、どの商品も高く売れる可能性があります。また、希少価値が非常に高いベルトとして覚えておきたいのが、雑誌の懸賞賞品としてつくられたベルトです。子ども向け雑誌の懸賞賞品として制作されたもので、当選者が少ないこともあって、非常にレア。例を挙げると、仮面ライダーファイズのDXレッドメタルデルタドライバー、DXカイザドライバー金ぴかバージョンでしょう。どちらも雑誌の賞品となっているにもかかわらず、6万～8万円という買取価格になっています。

仮面ライダーシリーズのグッズを高く売るポイント

大切に保管してきた仮面ライダーグッズを売るのなら、少しでも高値がついた方がいいですよね。高く売るにはどうすればよいのか、詳しく見ていきましょう。いくつかポイントがあるので、しっかりチェックしてください。

■仮面ライダーグッズに精通した買取店で売る

仮面ライダーグッズに精通した買取店を選ぶことが何よりも重要なポイント。専門的な知識がない買取店で査定を依頼すると、市場価値を反映していない査定額になってしまうリスクがあります。売却を検討している際は、しっかり店舗の特徴を調べて、仮面ライダーグッズを適切な価格で買い取っている店舗を選びましょう。

■商品を綺麗な状態にして査定に出す

商品を綺麗な状態にしておくことも高く売れるポイントです。商品の汚れやほこりをしっかり落として査定に出すことが、高価買取につながります。ただし、強くこすりすぎて商品に傷をつけてしまわないよう注意してください。

■箱・説明書・付属品も揃えて査定に出す

ベルトやフィギュアといった商品の種類にかかわらず、付属の箱や取扱説明書は揃えて査定に出しましょう。もちろん、付属品も忘れずに。すべて揃っていないと価値が大幅に下がってしまうため、箱や説明書も捨てないで保管しておきましょう。

■電池は取り外して保管しておく

変身ベルトや武器など、音が出るアイテムもあります。操作できないアイテムは価値が下がってしまうので、長期間保管する場合には電池が漏れないよう、電池を外して保管しておくのがベストです。

■まとめ売りをする

買取店によっては、商品をまとめて売った場合、査定がプラスになる店舗もあります。売りたいグッズが多数ある時は、まとめ売りを推奨している買取店を選択することも高価買取を実現するポイントになります。

■売るタイミングを見極める

グッズの買取価格は、需給バランスで決まるといっても過言ではありません。番組終了後しばらく経過してから売るなど、周りが手放すタイミングで同じ商品を売っても、市場の供給が多くなり価格が下がってしまう可能性も。放送から1～2年経った作品のグッズは中途半端な金額になることが多いので、人気がある放送期間中に売るか、2年以上経った後に売ると高額査定の可能性が高くなります。

仮面ライダーは、1971年に歴史がスタートした日本を代表する変身ヒーローです。50年以上経った今でも根強い人気を誇っており、歴史が長い分、販売されているグッズも多数。中でも、変身ベルトには高い人気が集まっており、買取価格が大いに期待できるものもあります。とくに、放送当時に販売された昭和ライダーのベルトは希少価値が非常に高く、どの商品にも高値がつく可能性が。仮面ライダーグッズを高く売るポイントはいくつかあるので、高価買取のポイントをしっかり押さえたうえで、仮面ライダーグッズに精通した専門店で売却することが大切です。