箱なしのおもちゃの買取における価値とは?
箱がないのでもう玩具の買取はできなくなってしまったかというとそんなことはありません。確かに箱はあるほうがいいですがおもちゃをなるべく高く売るためにはそれ以上に気を付けなければならないことが多くあり、箱の有無は些細な問題だったりします。またどこのお店に依頼をするにしても知っておきたい知識もあるので覚えておきましょう。
もくじ
箱なしより箱があるほうが断然いい
箱なしだから価値がないとは限りませんが、できれば取っておくに越したことはありません。なぜなら箱があることでその商品がどこの会社で、いつ作られたのかというのがわかるからです。高額買取になるベストな状態とは流行り始めたばかりのほぼ新品同様という状態です。
つまりほとんどの商品は箱に入ったままの状態であるのと同様に中古でも入れ物があり、取扱説明書や保証書がある状態が一番ベストなわけです。ですから購入したらなるべく箱は取っておいて説明書や保証書も一緒に取って置きましょう。多少入れ物がつぶれていてもないよりはあったほうがいいですし、保証書はないが説明書はあるならきちんとつけておくとよいです。
箱、説明書、保証書はあるが付属品がない場合、その状態でも売ることができるので相談したほうがいいです。とにかくどれか一つか二つなくても売れないと決めつけるよりはまず査定の段階で「こういうものは売れますか?」と聞いてみるのがおすすめです。絶対に買い取ってくれるという保証はありませんが、売れるかもしれないのに売らずに捨ててしまうのはもったいないです。
箱なしで高く売るためにはどんなものがいいのか
もし箱がなくても高く売れる商品があるとすれば、それは市場になかなか出回っておらずコアなファンが絶対に欲しがるものです。これは「ヴィンテージ」と呼ばれるもので、たとえば何十年もの歴史をもっており今もなお続いている人気シリーズとなり、今は市場を探してもほとんど手に入れることが不可能なものになります。こういうものは持っている人がほとんどいないので高く売れるわけですが、もし自分の手元にあって人にあげても差支えがないと思うなら高く売れるかもしれません。
それからヴィンテージでなくても限定品として販売されているおもちゃで、欲しい人が全員購入できなかった商品も人気があります。ほしいけど手に入れられなかった人は中古で出回るのを待つしかありませんが、限定品を手に入れることはものすごく思い入れがあるものなので市場に出回ることもなかなかありません。だからこそ持っていると高く価値がつきます。
それから意外なのが主人公よりも人気のある脇役のほうが値段が高くなるというケースです。グッズを作るにしても主人公は多く作られ多く流通しますが、脇役のグッズは主人公よりも多く作られなかった場合、中古市場に出回るときには主人公よりも希少価値が高くなるということです。
箱なしだと買い取ってもらえないのか
箱なしだと買い取ってもらえないのかというとそんなことはありません。たとえばガチャガチャで手に入れたおもちゃのカプセルは捨てる人がほとんどだと思いますが、そういったおもちゃの買取を専門にしているところもあります。
逆にどんな場合が不可のケースになってしまうのかというところから考えると、まず元の形がわからなくなるまで改造されていたり壊れているものです。それから衛生面で使いまわすのはあまりよくないものも該当し、たとえば乳幼児が対象のおもちゃなどがそうです。口に何でも入れたがる時期のお子さんを対象にしたおもちゃですと、もうお子さんが成長して使わなくなったからクリーニングして売るといっても買取の対象にはなりません。よそのお子さんが口にしていたおもちゃをわが子に与えるというのは抵抗があると思います。
そしてハンドメイドや既製品でないコスプレ衣装も買取の対象になりません。ハンドメイドだと何を基準に査定していいかわかりませんし、既製品でない個人で作ったコスプレ衣装も著作権の関係で売却できないことになっています。
箱があっても買取不可になることもある
おもちゃの箱があっても買取してもらえないこともあります。たとえば耐用年数が過ぎているもので、電池を入れれば動くものでも年数が過ぎていると買取ができなくなってしまうのです。
しかしヴィンテージ商品が高く売れるのもおもちゃです。何年以上のものは売却できないと一概にはいえませんし、リサイクルショップでは買取不可だったものが専門店だと買取できるということもあります。まずは査定の際に相談してみるのが一番いいでしょう。たとえばスーパーファミコンもいまだに中古市場で出回っているため「もう遊ぶ人はいないだろうから」と動くのに捨ててしまうのはもったいないです。
それから買取といえばリサイクルショップをイメージすると思いますが、おもちゃならばおもちゃを専門に扱っているお店をメインに査定の申し込みをするのがおすすめです。おもちゃでもゲーム専門、ラジコンなどの電池で動くもの専門、フィギュアの買取に力を入れているところなどさまざまです。売りたいおもちゃはどれが一番多いかを見て、査定の依頼をしましょう。
買取を依頼する際に知っておきたい法律のこと
買取の際は店頭、出張、宅配ですと出張が一番高く品物を買ってくれるといわれています。人を家に入れたくなかったり近くに出張買取のお店がないなどの事情がある場合は店頭、宅配がメインになるかと思いますが、評判のいい出張買取のお店が近くにあるなら依頼をしてみてもいいかもしれません。出張買取のほうがおもちゃを傷つけずに済みますし、大量に売りたい場合は家に来ることで査定から買取まで一気に終わるのでそちらのほうが断然楽です。口コミなどを参考にしながら良心的なお店を探しましょう。
店頭、出張、宅配いずれのサービスを利用するにしても、本人確認書類である身分証明書の提示が必要です。これはどの店であっても例外ではなく、法律で本人確認書類の提示をお客さんに求めることで消費者や商品のメーカーなどが不利益を被らないようにするのが目的です。
それから原則として未成年者でも査定をすることはできても、品物の売却をするときは成人であることが条件とされています。未成年の人が何かを売りたい場合は、親権者の同意書が必要な場合があります。
ほんの少しの差でも買取価格に差が生まれる保存方法
細かいところですが、箱があっても中身の状態が悪いので査定が低くなり買い取ってもらえないこともあります。汚れもそうですが飾っておく場所やおもちゃを置いておく場所にも気を配りたいものです。
とくにフィギュアなど飾って楽しむタイプのおもちゃは太陽の光が当たらない場所に置いておくこと、あるいはUVカットのケースに入れて飾っておきましょう。汚れやほこりが落ちることはありますが、日焼けをしてしまったものを落とすのは困難だからです。
太陽光には紫外線が含まれているのですが、人の肌が紫外線で日焼けをしたりダメージを受けるのと同様に、フィギュアも太陽光で劣化してしまいます。しかも色あせるだけでなく黄ばんでしまうので見た目が悪くなってしまいます。それによって評価額が下がったり買取を拒否されたり、拒否されないまでもかなり安く引き取られることもあり得ます。
それから湿気が多いところに置いておくのもカビの原因になるので避けたほうがいいです。この点に考慮して保管をするなら太陽光が当たらない場所、湿度の高いところを避けて保管することを心がけましょう。
箱があっても品物自体の保管状態が悪いと高く売れないことがあります。一方で箱なしや箱がつぶれていても品物本体の保管状態がよく、なおかつヴィンテージのものだったりすると思った以上に高く売れることもあります。大切なのはどんなおもちゃも愛着をもって扱い、いらなくなってきたら他の人がもらってうれしい状態で手放すということです。