買取ができなかったおもちゃはどうなる?
業者に依頼しておもちゃを売ろうとしていたけれど、査定を受けてみたら買取できないという回答になるケースは少なくありません。まずは原則がどうなっているかを説明します。
どのようにして査定を受けたかによっても対応に少しずつ違いがあるので、シーンに応じてどうなってしまうのかを確認しておきましょう。
買い取ってくれないのはどういうときか
まず前提として理解しておきたいのがどういうときに買い取れないという回答が来てしまうのかです。基本的には業者は買い取ったおもちゃを中古品として販売することにより利益を得ています。
そのため、売りたいという人がいたときには実際に現物を見ていくらくらいで売れるかを査定し、マージンを十分に設けて査定価格を決めるという仕組みになっているのです。買い取れるか買い取れないかの判断は、販売して利益を上げられるものかどうかという点で決まっています。
例えば、あまりにも人気がなくて誰も買おうとしないようなものであれば買い取ってくれません。販売当初は数万円もしていたようなものであっても買ってくれそうな人がいなければ安く買い取ることすらしないのが原則です。
傷だらけになっていたり、落ちない汚れが目立っていたり、部品が破損してしまっていたりする場合にも買い手が見つかりにくいでしょう。電気やゼンマイなどで動く場合には故障しているとやはり誰も買ってくれないリスクが高くなります。このようなときには査定結果として買取できないと言われてしまうのです。
また、市場の動向から判断して買わないという結論に達することもあります。古くて人気がないものの場合には買い手がいるかどうかわからず、在庫リスクを抱えてしまうことになりかねません。あまり多くの在庫を抱えていると保管費用がかかるだけでなく、経年劣化によってますます売れなくなるリスクもあります。
それを考えてあえて買い取らないという判断をすることもあるのです。このようなときには通常は値段がつかなかった、査定価格は0円だった、うちでは取り扱えないといった回答をされます。
原則としてどういう対応になるのか
業者から買取できないと言われたときには、原則としてその品物を売り手が引き取ることになるのが一般的です。おもちゃの種類によって違いこそあるものの、基本的には売れなかったものはいつかは処分しなければなりません。
処分にはかなりの費用がかかってしまうため、買い取れないけれど希望があれば引き取って処分するという対応をしていることもあまりないのが実態です。
一昔前には無料で引き取って格安で販売するといった方法を取っている業者もありましたが、法律による規制が厳しくなっている昨今ではタダでもらってくれることもなくなっています。本来はお金を出して買い取ったものでなければ値段を付けて売ることはできないと法的に定められているからです。
そのため、買取できないものが一つでも含まれていた場合には、原則としては業者からそのおもちゃを受け取らなければなりません。そして、別の業者に持って行って買い取ってくれるかどうかを聞いてみたり、ゴミとして処分したり、不用品回収に出したりしなければならないのです。
シーンごとにどうなるのかを確認しよう
おもちゃを買い取ってもらいたいと考えたときにはまず業者に査定をしてもらうのが一般的です。
そして、その査定結果として買取できるかできないかが決まるので、どのような形で査定を受けたかによってどんな対応になるのかにも若干の違いがあります。方法として店頭に持ち込む、自宅まで出張に来てもらう、宅配便で業者に送りつけるといったものが代表的です。
それぞれのシーンに応じてどういう形で話が進んでいくのかを確認しておきましょう。
まず、店頭に持って行って査定を受けたときには基本的には値段がつかなかったものは持ち帰ってもらうという対応になります。店頭に持ってくることができたのだから、持ち帰ることもできるだろうという想定で話が進むのです。
ただ、さまざまな品物を取り扱っている大手のリサイクルショップなどの場合には買い取れなかったものは処分を依頼できることもあります。処分してもらうときには費用がかかることもあるものの、いくつか買い取ってもらえる品物があった場合には残りは無料で処分してくれる場合も稀ではありません。売れないならいらないという場合には率直に処分してくれないかと申し出てみると良いでしょう。
一方、持ち帰りたい場合にはすぐにその場で返してもらえます。一部だけ売って残りは持って帰るということも可能なので、どうしたいのかをわかりやすくスタッフに伝えましょう。自宅まで出張してもらって査定を受けた場合には、買い取れるものだけ業者が持っていくというのが原則です。
査定をして値段が付いたものの中から、売りたいと思ったものだけを引き取ってもらう仕組みになっています。買い取れないという判断になったものは自宅に置いていかれることになるので、別の業者に査定を依頼するか、ゴミとして捨ててしまうかいった形で処分方法を考えなければなりません。
ただ、業者によっては買取だけでなく不用品処分もおこなっていることがあります。その場合には申し出れば有料でいらないものを回収してもらうことが可能です。また、相談してみるとその業者が不用品回収業者と提携していて紹介してくれることもあります。すぐにその場で回収してもらうことはできませんが、信頼できる業者に任せられるので処分方法の一つとして検討してみると良いでしょう。
宅配便で業者に送ることにより査定をしてもらうケースでは少し状況が複雑になります。おもちゃは業者の手にあり、買い取れないから引き取って欲しいと言われてもすぐには受け取れない状況にあるでしょう。この場合には業者から宅配便で返送されるのが原則で、着払いで送られてくることから送料を負担しなければなりません。
買い取ってもらえないばかりか費用を払わなければならなくなってしまうのです。ただ、業者としてもそれがベストだとは限らないと考えていて、買取できないものも無料または有料で引き取ってくれるケースが多くなっています。
有料の場合にも送料よりは安くなる場合がほとんどなので不要な場合には処分を任せてしまうのが一般的です。一つだけ値段がつかなかったけれど、他のものは全部売れたというようなときには無料で処分してくれることもあるため、交渉してみるのが大切と言えます。
おもちゃを売るために査定を受けてみた結果として、値段が付かなくて買取できないと言われてしまったときには原則としてその品物を引き取らなければなりません。店頭で査定を受けたときにはその場で返却されて持ち帰ることになり、出張してもらった場合には自宅に置いていかれることになります。
宅配便で送ったケースでは着払いの宅配便で送り返されるのが原則ですが、送料の負担があることも考慮して無料または有料で処分してもらえるのが一般的です。あまりに人気がないものや壊れているもの、傷だらけのものなどは業者としては買い手を見つけられず、買い取っても損をしてしまうことになりかねません。
引き取って処分するのにも費用がかかるため、基本的には売り手に返すという方針が取られています。ただ、他のものを買い取ってもらえるときにサービスとして引き取ってくれることもあるので、処分してしまいたいときには交渉してみましょう。