ゲームボーイアドバンスの買取相場とは？ソフトもあると高値で売れる？

ゲームボーイシリーズの最後を飾ったゲームボーイアドバンスは、レトロゲームのブームもあり引き続きファンの多いゲーム機です。遊ばなくなって手放すことを考えている方は、買取業者に買い取ってもらってはいかがでしょうか。本記事では、ゲームボーイアドバンスの本体およびソフトの買取について解説します。

ゲームボーイアドバンスとは

ゲームボーイアドバンスは、2001年に任天堂から発売された携帯ゲーム機です。ゲームボーイアドバンスの歴史とスペックについて振り返ってみましょう。

ゲームボーイアドバンスの歴史・発売から生産終了まで

2001年3月21日に販売を開始したゲームボーイアドバンスは、従来機のゲームボーイ（初代モデル）の発売から約12年を経て開発された完全次世代機です。ゲームボーイには、上位モデルのゲームボーイポケットや最上位モデルのゲームボーイカラーなどがありましたが、ゲームボーイアドバンスはそれらと一線を画す性能になっています。

2003年にはさらに形状の変更を行った上位モデルのゲームボーイアドバンスSPが発売され、2005年には互換性をなくした代わりに小型化したゲームボーイミクロが発売されました。ゲームボーイアドバンスは2004年に後継機のニンテンドーDSが発売された後も引き続き生産されていましたが、ニンテンドー3DSの発売前年に当たる2010年に全モデルの生産が終了しました。

ゲームボーイアドバンスのスペック

ゲームボーイアドバンスの初代モデルのスペックは、本体重量140グラム、横144.5mm×縦82mm×厚さ24.5mm、画面サイズ2.9インチです。ゲームボーイカラーと比較すると画面サイズは約1.5倍まで大きくなりました。また、本体全体がそれまでの縦長の形状から横長の形状に変わっています。形状の変更とともにLRボタンが追加されたことで、機能性・操作性も向上しました。

さらに、画面サイズの拡大、色数の増加、CPUの性能向上といった基本性能の改善をしつつも、従来のゲームボーイのソフトも遊べる互換性を備えています。改善点の中でも色数の増加は顕著で、ゲームボーイカラーは同時発色数が56色でしたが、ゲームボーイアドバンスは32,768色まで大幅に増加しています。

ゲームボーイアドバンスはゲームボーイと異なり、モデルが異なると形状が大きく変わるため、識別しやすい点も特徴です。なお、画面直下または本体の裏側にモデル名が印字されているため、そこで識別することも可能です。

ゲームボーイアドバンスの買取相場

ゲームボーイアドバンスには、ゲームボーイアドバンス・ゲームボーイアドバンスSP・ゲームボーイミクロの3つのモデルがあります。モデル毎での買取価格の相場を紹介しましょう。

ゲームボーイアドバンスの相場

ゲームボーイアドバンスは、2001年にメーカー希望小売価格9,800円（税別）で販売が開始され、2002年の価格改定で8,800円（税別）になりました。全8色のカラーバリエーションのほか、ゲームや企業とコラボレーションした限定モデルが10種類以上あります。

買取相場は通常モデルで400円～1,000円ほどです。これに対して、限定モデルについては高値で取引されています。ポケットモンスターとのコラボレーションモデルはとくに人気が高く、3万円を越える価格がつくこともあります。

ゲームボーイアドバンスSPの相場

ゲームボーイアドバンスSPは、2003年にメーカー希望小売価格1万2,500円（税別）で販売が開始され、2004年の価格改定で9,800円（税別）になりました。ゲームボーイアドバンスと比較すると、形状が折り畳み式に変更、乾電池ではなくリチウムイオンバッテリーに変更など、基本性能以外の点で大きな変更が見られます。

折り畳み式という点は、後継機のニンテンドーDSにも通じる設計思想です。カラーバリエーションは全6色で、ゲームや企業とコラボレーションした限定モデルが10種類以上あるほか、日本国内で販売されていない海外限定モデルも多数あります。

買取相場は通常モデルで1,000円～5,000円ほどです。やはり限定モデルは高値がつきやすく、ゲームボーイアドバンスSPでもポケットモンスター関連の限定モデルは3万円を越えることがあります。ただし、限定モデルの中にも通常モデルと価格差のないものもあるので、その点はご留意ください。

ゲームボーイミクロの相場

ゲームボーイミクロは、2005年にメーカー希望小売価格1万1,429円（税別）で販売が開始されました。ゲームボーイの名を冠する携帯ゲーム機としては最後のモデルです。ゲームボーイアドバンスをさらに一回り小さくした形状になり、軽量化や画面の明るさの向上が図られました。

一方で、旧世代であるゲームボーイとの互換性を失い、画面サイズも2.0インチまで小さくなるなど、性能が低下した点もあります。従来機との互換性を失うなどの性能低下があるにもかかわらず旧モデルよりも価格が高いことや、すでにニンテンドーDSが発売されていたこともあり、売上は非常に低調でした。

カラーバリエーションは全5色で、限定モデルもありましたが5種類に留まりました。売上こそ振るわなかったものの、グッドデザイン賞を受賞したデザイン性を有しているため、希少性もあいまって買取相場は高止まりしています。通常モデルの買取相場は8,000円～1万円ほどです。限定モデルであれば、さらに高値がつくこともあります。

ゲームボーイアドバンスソフトは高値で売れる

ゲームボーイアドバンス世代のソフトは、ゲームボーイ世代のソフトよりも全体的に売上本数が少なく、希少性が上がりやすい状態にあります。実際に比較してみると、ゲームボーイ世代の最高売上ソフトはポケットモンスター赤・緑の約800万本に対し、ゲームボーイアドバンス世代の最高売上ソフトはポケットモンスタールビー・サファイアの約500万本です。

売上本数が約60％にまで減少していることから見ても、全体の出荷本数が少なくなっていることは想像に難くありません。また、一般的にはあまり有名ではないソフトでも数万円の価格で取引される場合があります。

ゲームボーイアドバンスを高く売るポイント

ゲームボーイアドバンスを高く買い取ってもらいたいのであれば、次の点に注意してみましょう。

買取相場を調べる

ゲームボーイアドバンス本体・ソフトともに、相場を把握しておくことが大切です。買取業者でも場合によっては価値を把握していないことがあり、本来の価値よりも安い金額で買い取られてしまうかもしれません。高額での買取を望むのであれば、まず相場を調べましょう。

付属品などはできる限りそろえる

高額査定を受けるには、ゲームボーイアドバンス本体やソフトだけでなく、外箱や取扱説明書、購入特典といった付属品をそろえておくこともポイントです。買取相場を調べる際に表示される金額は、完品（新品同様に付属品がすべてそろったもの）であることが前提の場合が多くあります。付属品が残っているのであれば、必ずセットにして持ち込みましょう。

壊れていても査定を受けてみる

基本的には動作することが必要ですが、場合によっては起動しなくても買い取ってもらえることがあります。とくに、ゲームボーイアドバンス本体についてはファンによるカスタマイズも盛んに行われているため、カスタマイズ用のパーツとしての需要もあります。ただし、いつまで需要があるかは誰にもわからないので、買取を希望するのであれば需要のある間に動きましょう。

まとめ

ゲームボーイアドバンスの本体およびソフトの買取についての解説でした。携帯ゲーム機の中でも根強い人気を持つゲームボーイアドバンスは、本体・ソフトともに高値での買取が期待できるシリーズです。生産終了から長い時間を経てもまだお持ちであれば、ただのゴミとして捨てるのではなく、まだまだどこかで活躍できるように買取業者に引き取ってもらってはいかがでしょうか。